もう一度行きたい場所
最近読んだ江國香織さんのエッセイに、「書くのは、どうしてもそこに行きたいから」という主旨のことが書いてあった。
「そこに行きたい」
私の中で、ピンと来るものがあった。
書く前は、「そこ」はぼやっとしている。でも、行けば何かはっきりしたものが見えるかもしれない。その「期待」を胸に書くのだろうと思った。
例えると、旅のようなもの?
私は旅が苦手だ。行く手間を上回るほどの喜びを見出せない。
今だって、「書くこと=行きたい場所」だったから書き始めたけれど、結局何も感動=発見したものがなかった。これはとても寂しいことだ。
小さなことに感動できる体質。そういうものに、私はなりたい。